ペット用品を販売しているペットゴーでは、自社オリジナル商品の開発に力を入れています。
ベッツワン(VETSOne)は、ペットゴーのオリジナルブランドで、「ノミ・マダニ駆除薬」「療法食」「サプリメント」「ケアアイテム」などがあります。
価格は同程度の商品に比べて安く設定されています。
近年キャットフードの値上げが相次いでいますが、療法食の中では最安値に近い価格帯になっています。
今回は尿路結石になった猫が食べる療法食「ベッツワンベテリナリー 猫用 pHケア チキン 2kg」を買ってみたのでレビューします。
【ペットゴーオリジナル】猫用療法食pHケアの商品情報(2023年6月時点)
商品情報・特徴・安全基準を簡単にまとめました。
商品情報
- 商品名:ベッツワンベテリナリー 猫用 pHケア
- 販売元:ペットゴー(petgo)
- 原産国:タイ
- フレバー:4種類(チキン・フィッシュ・ライトチキン・ライトフィッシュ)
- 内容量:2kg・100g
特徴
- 下部尿路疾患の猫のための食事療法食
- ストルバイト結石の形成に配慮
- シュウ酸カルシウム結石の形成に配慮
- 健康的な脳と皮膚、被毛の維持に配慮
- お腹の健康維持に配慮
- 国際基準のタイにある工場で製造
安全基準(国際基準の認定)
- GMP(Good Manufacturing Practice)
- HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)
- ISO9001
ベッツワンベテリナリー 猫用 pHケア チキン 2kg(2020年10月時点)
余計なデザインを省いたシンプルなパッケージデザインです。
商品名が大きく記載されているのでパッと見ただけで分かります。
パッケージ裏面には、商品の特徴・原材料・成分・給与量などが記載されています。
パッケージ側面もシンプルで商品名が一目で認識できます。
国際基準の認定を受けたタイの工場で製造
ペットゴーの療法食は国際基準であるGMP・HACCP・ISO9001の認定を受けたタイの工場で製造されていて、パッケージにもちゃんと記載されています。
タイということで不安に感じる人もいるかもしれませんが、原材料選びから製造、出荷に至るまで徹底した品質管理を行っているとのことなので、個人的にはそれほど不安になる必要はないかなと思います。
平成30年度の農林水産省「ペットフード産業実態調査」で、海外から日本への猫用ペットフードでタイは1位になっていて、多くのフードがタイで製造されています。
馴染みのあるブランドだと「シーバ デュオ」や「アイリスオーヤマ 美食メニュー」などもタイで製造されています。
原材料と成分をチェック
【原材料】
ジャスミンライス、コーンフラワー、鶏肉、油脂類(動物性油脂(鶏)、魚油、大豆油)、小麦タンパク質分離物(消化率90%以上)、コーングルテンミール、フィッシュミール、加水分解動物性タンパク(鶏肉)、ビタミン類(A、 コリン、 D3、 E、 C、ナイアシン、 B2、パントテン酸カルシウム、 B1、 B6、 葉酸、ビオチン、 B12)、ミネラル類(Cl、 Na、 K、 Ca、 P、 Zn、 Mn、 Fe、 Cu、 I、 Se)、酵母エキス、フラクトオリゴ糖、アミノ酸(DL-メチオニン、タウリン)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、植物性繊維(セルロース繊維)、卵粉、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
ペットゴー公式サイト
「ネコの気持ちがわかる89の秘訣」というミュンヘン大学獣医学部で博士号を取得された獣医師の壱岐田鶴子さんの本で、原材料名は使用量の多い順に記載されていて、そして、第1原材料が穀物ではなく、動物性タンパク質で何のお肉かお魚か記載してあると安心できるとありました。
pHケアの第一原材料は「ジャスミンライス」になっているのですが、我が家の猫が食べているロイヤルカナンの療法食「ユリナリーS/O オルファクトリー」も第1原材料が「米」です。
尿路結石になった猫が食べる尿路に配慮した療法食は第1原材料が動物性タンパク質ではない方がいいと考えられているようです。
【保証分析値】
たんぱく質:32.0%以上、粗脂肪:13.0%以上、粗繊維:3.7%以下、粗灰分:9.7%以下、水分:6.5%以下
【分析値(乾物重量比)】
タンパク質:35.3%、アルギニン:1.55%、ヒスチジン:0.58%、イソロイシン:0.81%、ロイシン:2.39%、リジン:1.41%、メチオニン+シスチン:1.82%、フェニルアラニン+チロシン:2.38%、トレオニン:1.5%、トリプトファン:0.28%、バリン:1.07%、脂質:16.5%、アラキドン酸:0.06%、カルシウム:0.74%、リン:0.72%、カリウム:0.84%、ナトリウム:1.2%、クロール:2.2%、マグネシウム:0.1%、鉄:267mg/kg、銅:26mg/kg、マンガン:63mg/kg、亜鉛:299mg/kg、ヨウ素:2.7mg/kg、セレン:0.6mg/kg、ビタミンA:19407IU/kg、ビタミンD:1174IU/kg、ビタミンE:553IU/kg、ビタミンK:0.14mg/kg、ビタミンB1(チアミン):16mg/kg、ビタミンB2(リボフラビン):50.2mg/kg、ビタミンB5(パントテン酸):60mg/kg、ビタミンB3(ナイアシン):224mg/kg、ビタミンB6(ピリドキシン):37mg/kg、葉酸:4.3mg/kg、ビタミンB12:0.34mg/kg、ビオチン:2.1mg/kg、コリン:3159mg/kg、タウリン:0.27%、オメガ6(リノール酸):3.6%、オメガ3(EPA・DHA):0.26%
カロリー:377kcal/100g
ペットゴー公式サイト
オメガ3やオメガ6は美しい毛艶や健康な皮膚の維持をサポートしてくれるようです。
ジッパー付だけど容器に移した方が使いやすい
パッケージはジッパー付きです。
ジッパー付きだとそのままスプーンを入れてキャットフードをあげることも可能ですが、意外とジッパーの口が開かず女性の手でも出し入れするとき窮屈感があります。
ストレスなく餌をあげたい人はキャットフードストッカーを用意しておくことをオススメします。
形や香りをチェック
キャットフードは丸く整った形をしています。
色は黄土色で、香りは一般的なキャットフードのニオイといった感じでした。
袋を開けると猫が近づいてきたので食欲をそそるいい匂いだったんだと思います。
粒は小粒で直径0.8cmぐらいで程よい厚みがあります。
獣医さんがキャットフードを食べるときに飲み込んで食べた方が歯石がたまりにくいとおっしゃっていました。
小粒タイプは飲み込んで食べる猫ちゃんは食べやすいかもしれません。
【猫の評判は?】実食レポート
我が家の猫が食べているところを動画で撮影したので、よかったらご覧ください。
我が家の猫は美味しそうに食べていました。
ロイヤルカナンが好みなのでどうかなと思っていたのですが食いつきが良かったです。
pHケアとロイヤルカナン ユリナリーS/O オルファクトリーを比較
こちらでは「ベッツワンベテリナリー 猫用 pHケア チキン」と「ロイヤルカナン ユリナリーS/O オルファクトリー」を比べてみました。
粒の大きさやニオイ
色はぜんぜん違いますね。ロイヤルカナンの方が濃くこげ茶色といった感じです。
粒の大きさはロイヤルカナンの方が大粒ですね。
ニオイはロイヤルカナンの方が強く香ばしい香りでした。
2種類のキャットフードを並べてみました。
pHケアの方が小粒で厚みがありますね。
ロイヤルカナンは直径1cmぐらいで丸くpHケアより平べったいです。
猫ちゃんにも粒の大きさや厚さの好みがあると思うので、キャットフードを食べているところを注意深く見て、好みのタイプを見極めることができるようになると猫ちゃんの食事がより満足度の高いものになりますね。
pHケアとロイヤルカナンを同時にあげてみた
せっかくなのでpHケアとロイヤルカナン両方のキャットフードを猫にあげてみた動画も撮ってみました。
最初、向かって右側のロイヤルカナンの方に近づいたので食べ慣れたお気に入りをまず食べるのかと思いきや、pHケアの方を最初に食べ始めました。
新しいキャットフードということで新鮮さがあったり、猫好みの香りや味だったのかもしれませんね。
とにかくpHケアを気に入ってくれているようです。
感想
療法食は選択肢が少ないので、同じキャットフードを何年も食べ続けてくれる猫ちゃんだと助かりますが、飽きてしまう猫ちゃんもいるので選択肢が増えるのは助かります。
pHケアは100g入り少量パッケージもあるので、猫ちゃんの好みを確認することができるのがいいですね。
1つこうしたらもっと良くなるのではと思ったのが、安全性をアピールするためにペットフード先進国アメリカやヨーロッパの基準をクリアしていると購入者は分かりやすいと思いました。
「ネコの気持ちがわかる89の秘訣」という獣医師が書いた本で、市販のキャットフードを選ぶポイントとして「AAFCO(米国飼料検査官協会)」の記載があれば、人の食品に対しての規制と同じようなレベルの審査に合格しているので安心の目安になるとありました。
AAFCOはアメリカの基準なのでアメリカのメーカーやアメリカで販売しているキャットフードが対象と思われるかもしれませんが、安全性をアピールするため国産キャットフードでもAAFCO基準で作られていることもあります。
日本のペットフードの法律は十分でないので安全性の目安となるアメリカやヨーロッパの基準をクリアすることで良い製品を届けようという会社の本気度が伝わると思います。
療法食は自分の判断ではなく獣医師の指導のもと購入するキャットフードです。
イメージとしては人間の処方箋をもらって買う薬のような感じです。
療法食は処方箋がなくても実店舗や通販サイトで簡単に購入できるので、自分の判断で買ってしまいがちですが、ペットゴーの療法食に変更する場合は、猫ちゃんのためにもかかりつけの獣医さんに相談することをオススメします。
公式サイトには便利な定期便がある
ペットゴーは、公式サイトの他にAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングにも出店しているので、いつも自分が利用しているショッピングサイトで購入できます。
公式サイトとの違いは「定期便」がある点です。
新しいサイトを利用するのは、新規登録が面倒に感じる人もいるかと思いますが、Amazonや楽天のIDを持っている人はそれらを使ってペットゴー公式サイトにログインできます。
定期便のメリットは、1点からでも送料無料になったり、定期便商品と一緒に定期便以外の商品を同梱してくれたり、ポイントアッププログラムが用意されているところです。
定期便というと、毎月必ず届くイメージかもしれませんが、自分のペースでサイクルを決めることができたりお休みすることができます。
ペットゴーでは、様々なキャンペーンやクーポン、イベントなどがあるので、気になる人は以下のリンクからチェックしてみてください。
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