こちらの記事では「グレインフリー(穀物不使用)」のキャットフードについてまとめました。
日本のキャットフードではあまり見かけない言葉ですが、ペット先進国 欧米のキャットフードを買っているとよく目にします。
キャットフードに穀物を使用していない理由は、穀物(とうもろこし・オーツ麦・大麦・お米など)が、猫のアレルギーを引き起こしやすいと考えられているからのようです。
個人的なオススメ商品は、
です。
記事の最後には、お世話になっている動物病院の獣医さんにグレインフリーについて先生はどう考えているか聞いてみたときのことも書いているので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
国内ブランドのグレインフリーフード
欧米の基準で作られている日本のキャットフードにもグレインフリーが少しずつ増えてきています。
レガリエ|アメリカの基準をクリアした国内ブランド
レガリエは、獣医師が監修した国産のグレインフリーキャットフードです。
獣医師が推奨しているキャットフードというのは見ることがありますが、獣医師が監修したキャットフードは日本には多くありません。
国産キャットフードには珍しくAAFCO(米国飼料検査官協会)基準をオールクリアしており、人の食品に対しての規制と同じようなレベルの審査に合格していることを意味します。
ペットフード先進国アメリカの基準をクリアしているということで購入者に安心感を与えるだけでなく、自社のキャットフードに対する自信を感じます。
動物性原材料が68.2%と高く、お肉やお魚がたっぷり使用されています。
お肉が使用されたキャットフードは匂いが強い傾向にありますが、こちらは和風の香りで匂いは弱めでした。
製造工場近くの金沢港で水揚げされた旬の魚を使用するなど、人間が食べられる品質のものを厳選しており、原材料の産地をすべて公開しています。
グランツ|猫のテンションが上がる美味しさを追求!
グランツは、日本の会社がプロデュース、フランスで製造されたオリジナル商品です。
2019年12月にリニューアルし、以前は1種類だったキャットフードが、「チキンベース」と「チキン+サーモンベース」の2種類になりました。
チキンベースは原材料の65%、チキン+サーモンベースは原材料の71.8%がお肉やお魚などの動物性タンパク質たっぷりのキャットフードに仕上がっていて、肉食の猫ちゃんのために考えて作られています。
猫ちゃんの食いつきを研究されているため猫ちゃんの食欲をそそるキャットフードに仕上がっています。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)だけでなく、AAFCO(米国資料検査官協会)の基準もクリアするなど安全性もバッチリです。
日本のペットフードの法律は十分でないので安全性の目安となる海外基準をクリアすることで良い製品を届けようという会社の姿勢を感じます。
(画像は旧タイプの商品です)
モグニャン|日本の魚好き猫ちゃんのために作られたフード
モグニャンは、カナガンキャトフードを輸入・販売している「株式会社レティシアン」が日本の猫ちゃんのために開発したオリジナル商品です。
モグニャンは日本のスタッフがイギリスへ足を運びカナガンの専門スタッフと打ち合わせを重ねて完成した商品で、この海外で製造するスタイルを比較的早く取り入れていた会社です。
特徴は白身魚をたっぷり63%使用しているところです。
猫はそもそも肉食ですが、日本の猫ちゃんはお魚ベースのキャットフードに馴染みがあるため、お肉ベースが苦手な猫でも安心安全なキャットフードを食べることができます。
モグニャンは小粒なので子猫からシニア猫まで食べることができます。
猫は飲み込んで食べる猫ちゃんと噛んで食べる猫ちゃんがいます。
小粒キャットフードは飲み込んで食べる猫ちゃんにとって食べやすく、飲み込んで食べることで歯石が溜まりにくいというメリットもあります。
欧米ブランドのグレインフリーフード
欧米のキャットフードはグレインフリーが本当に多く、特にここ数年で人気を博していると海外のペットサイトに書かれています。
カナガン|雑誌「ネコDK」キャットフード辛口採点簿で1位獲得!
カナガンは、イギリス発プレミアムキャットフードです。
全国でカナガンのテレビCMが放映されているのでご覧になったことがある人もいるのではないでしょうか。
カナガンを製造・販売しているイギリス本社のシンプリー社は、国際貿易で貢献したということで、エリザベス女王から表彰された実績がある会社です。
日本ではお魚が食べられていたことから猫のご飯もお魚になっていますが、猫はそもそも肉食なのです。
カナガンは肉食の猫のために作られたキャットフードで、チキンの含有率が60%以上と肉肉しく匂いが強いため猫の食欲をそそります。
我が家の猫にあげた時も反応が良く、食べ終わって空っぽになったお皿をずっとペロペロなめていたり、猫のテンションが明らかに違いました。
イギリスでのリピート率は80%と高く、多くの猫ちゃんが満足していることがうかがえます。
子猫からシニア猫まで食べることができるので、猫ちゃんの好みにもよりますが、多頭飼いしている人は同じフードをあげることができるので助かりますね。
シンプリー|サーモン・ニシン・マスなどお魚たっぷり73%!
シンプリーもイギリス生まれのキャットフードです。
サーモン・ニシン・マスなどの魚が73%使用されたキャットフードで日本の猫ちゃんに馴染みやすいのが特徴です。
海外ブランドでお魚メインのキャットフードを探しているならシンプリーがオススメです。
動物栄養学者と共同開発された商品なので、猫に必要なタンパク質がたっぷりなキャットフードに仕上がっています。
これほどたっぷりお魚が含まれたキャットフードは国産ではあまり見かけないですね。
ニオイはいわゆるキャットフードのニオイとは少し違っていて、日本人に馴染みのある醤油・砂糖・みりんで味付けされた干物のような芳ばしい香りで、和食に近く不思議な感じがしました。
ジャガー|贅沢レシピの高級キャットフード!
ジャガーは、イギリス エッセンシャルフーズ社の高級キャットフード です。
チキンや鴨肉、サーモンやマスなど動物性タンパク質が80%以上と非常に高く肉肉しいキャットフードに仕上がっています。
鴨肉は独特のニオイがあるので猫ちゃんの食欲をそそります。
人間も食べられるヒューマングレードの食材や、お肉とお魚をふんだんに使った贅沢レシピで作られています。
健康だけでなく美味しさも追求した贅沢なフードを求めている人に向いています。
ハッピーキャット|乾燥肉を使用した高タンパク質なフード
ハッピーキャットは、ドイツの老舗ブランドのキャットフードです。
キャットフードの種類が豊富で、どれにしようか迷うぐらいあるので、猫ちゃんにあったフードがきっと見つかりますよ。
ハッピーキャットにも動物性タンパク質がふんだんに使用されているのですが、ハッピーキャットと他のブランドは使用しているお肉に違いがあります。
ハッピーキャットで使われているお肉は水分を含まない乾燥したものを使用しています。
生肉を使用したフードの場合、成分表示量の内およそ70%は水分らしく、乾燥したお肉を使うことで高タンパク質なキャットフードに仕上がるようです。
製品の検査や分析に力を入れ研究している姿勢がうかがえます。
「ハッピーキャット」キャットフードを公式サイトでチェックする
アカナ|生物学的に適正なレシピで再現
アカナは、カナダ生まれのキャットフードです。
アカナの特徴は生物学的に適正なバランスでキャットフードが作られているところです。
75%がカナダ地元産の放し飼い鶏肉と天然魚が使用されています。
キャットフードの製造は数々の賞に輝いた自社キッチンで全工程を行なっています。
新鮮地元産の原材料から製造工場に至るまでキャットフードに対する強い信念を感じます。
ピュリナ ワン|公式サイトの定期便ならいつでも20%OFF!
ピュリナ ワンは、コーヒーでおなじみネスレのキャットフード です。
ネスレというと日本企業と勘違いしてしまいそうですがスイスに本社があるグローバル企業です。
ピュリナ ワンの魅力といったらお手頃価格。 新しくグレインフリー(穀物不使用)も登場し注目を集めています。
グレインフリーの他には、2.2kg入の通常のキャットフード・ウェットフード・デンタルスナックなどラインナップが充実しています。
ネスレ公式サイトの「定期お届け便」で購入すると、いつでも20%OFFで購入できます。
ホームセンターでも販売されていて身近で購入しやすいキャットフードですが、定期便だとお安く購入できて自宅まで届けてくれるので重たいキャットフードを運ぶ必要がなく楽ちんですよ。
注意する点は「定期お届け便」は3回以上の継続が必要になります。4回目以降なら解約できます。
多頭飼いや猫ちゃんが気に入って継続的に購入する場合は公式サイトからの購入がお得ですよ。
ニュートロ|種類が豊富で飽きずに食べられる!
ニュートロは、創業が1924年と歴史があるアメリカのキャットフード です。
キャットフードを選ぶときの目安になるポイントをキッチリ抑えていて優等生的なフードです。
キャットフードの種類が豊富で、グレインフリーの商品やそうでない商品もあり、様々な考えを持つ飼い主にフィトするよう選べるようになっています。
好き嫌いが多い猫ちゃんにも美味しく食べてもらえるように、お肉系のフードとお魚系のフードそれぞれが用意されています。
キャットフードは細長く大きめで人間のサプリメントぐらいのサイズ感だったので、噛んで食べる猫ちゃんに向いています。
キャットフードのニオイはそれほど強くなかったので、キャットフードのニオイが臭くて苦手な飼い主さんにも向いています。
グレインフリーを広めたのは誰?
欧米キャットフード界隈で一般的になったグレインフリーですが、実はアメリカのキャットフードブランド オリジンが世界で初めてグレインフリーを世に広めたメーカーだったようです。
しかし現在のオリジンはグレインフリーではないようで、理由はグレインフリーというよりも生物学的に適正なフード作りを追求しているからとのこと。
グレインフリーにこだわるのではなく、猫本来の食事に基づくフード作りをしている様子がうかがえます。
海外ブランドでも考え方はいろいろ
海外のキャットフードブランドすべてがグレインフリーを推奨しているかというとそうではないようです。
例えば、日本の動物病院で療法食の取り扱いが多いアメリカの有名ブランドヒルズの英語サイトには、グレインフリーについて以下のように書いてありました。
Most cats don’t require a grain-free food and cats with diagnosed grain allergies are unusual.
「ほとんどの猫はグレインフリーフードを必要としておらず、穀物アレルギーと診断された猫は稀である。」
グレインフリーについては欧米でも意見が分かれているようです。
キャットフードをグレインフリーにした方がいいか獣医さんに聞いてみた
日本の獣医さんはグレインフリーについてどう考えているのか、我が家がお世話になっている動物病院の先生に聞いてみました。
先生の意見は「猫にアレルギーがなければそこまで気にする必要はない」とのことでした。
なので穀物が多少使用されているぶんには、そこまで神経質にならなくてもよいのではといった感じでした。
先生曰く、ドライフードを作る時に、つなぎの役目として穀物が使用されることもあるんじゃないかとおっしゃっていました。
獣医さんによって意見は異なりますし、猫ちゃんの体質にもよると思うので、参考程度にして頂けたらと思います。