多頭飼いをしていると、みんな同じキャットフードをあげることができたら助かると考えている飼い主さんはいると思います。
全年齢が食べられるキャットフードは意外と種類が多く、どれを選んだらいいか迷います。
こちらの記事では子猫から高齢猫まで食べられるキャットフードをまとめました。
個人的なオススメ商品は、
です。
猫ちゃんも好みもあるので上手くいかないこともありますが、いろいろ試してみるといいですよ。
子猫からシニア猫まで食べられるキャットフード9選
全年齢が食べられるフードを探す上で重要なのが粒の大きさです。大きすぎると子猫やシニア猫は食べにくいので小粒が食べやすいです。
猫は飲み込んで食べる猫ちゃんと噛んで食べる猫ちゃんがいます。小粒キャットフードは飲み込んで食べる猫ちゃんにとって食べやすく、飲み込んで食べることで歯石が溜まりにくいというメリットがあります。
モグニャン|魚好きな日本の猫ちゃんのために作られたフード
モグニャンは、カナガンキャトフードを輸入・販売している「株式会社レティシアン」が日本の猫ちゃんのために開発したオリジナル商品です。
モグニャンは日本のスタッフがイギリスへ足を運びカナガンの専門スタッフと打ち合わせを重ねて完成した商品で、この海外で製造するスタイルを比較的早く取り入れていた会社です。
特徴は白身魚をたっぷり63%使用しているところです。
猫はそもそも肉食ですが、日本の猫ちゃんはお魚ベースのキャットフードに馴染みがあるため、お肉ベースが苦手な猫でも安心安全なキャットフードを食べることができます。
キャットフードの直径は0.7cmぐらい。
お肉メインのキャットフードに比べると匂いは弱めでサッパリしていました。
形は整っていて綺麗な俵形です。
俵形でコロコロ転がるので、画像のような平べったいお皿よりもお椀のようなタイプの方が猫ちゃんが食べやすいですよ。
グランツ|猫のテンションが上がる美味しさを追求!
グランツは、日本の会社がプロデュース、フランスで製造されたオリジナル商品です。
2019年12月にリニューアルし、以前は1種類だったキャットフードが、「チキン味」と「チキン+サーモン味」の2種類になりました。
チキン味は1歳からの成猫用ですが、チキン+サーモン味は全年齢用になっています。
チキン+サーモンベースは原材料の71.8%がお肉やお魚などの動物性タンパク質たっぷりのキャットフードに仕上がっていて、肉食の猫ちゃんのために考えて作られています。
猫ちゃんの食いつきを研究されているので食欲をそそるキャットフードに仕上がっています。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)だけでなく、AAFCO(米国資料検査官協会)の基準もクリアするなど安全性もバッチリです。
日本のペットフードの法律は十分でないので安全性の目安となる海外基準をクリアすることで良い製品を届けようという会社の姿勢を感じます。
キャットフードは直径0.5cm~1cmぐらい。
形は丸かったり楕円だったり様々です。
フードの厚みもちょうど良い感じで食べやすそうです。
(画像は旧タイプの商品です)
ファインペッツ|フランス産アヒル肉を使用!肉類原材料割合は85%!
ファインペッツは、日本のキャットフードメーカーの商品です。
カナダのレシピでオランダの工場で製造された欧米基準の品質を満たしたキャットフードになっています。
肉類原材料割合は85%と非常に高く、一般的なキャットフードにはチキンが使用されていることが多いですが、ファインペッツのメインのお肉はフランス産のアヒル肉が使用されています。
ファインペッツで驚くのは猫に与えるキャットフードの量が非常に少ないところです。
少量で十分な栄養が賄えるようにできているため、いつもと同じ量を与えてしまうと猫ちゃんが肥満になってしまう可能性があります。
食欲が落ちている高齢猫は少しの食事で栄養が賄えるのはいいですね。
直径は1cmぐらいで星のような形をしています。
キャットフードの匂いはかなり強めです。
レガリエ|アメリカの基準をクリアした国内ブランド
レガリエは、獣医師が監修した国産のグレインフリーキャットフードです。
獣医師が推奨しているキャットフードというのは見ることがありますが、獣医師が監修したキャットフードは日本には多くありません。
国産キャットフードには珍しくAAFCO(米国飼料検査官協会)基準をオールクリアしており、人の食品に対しての規制と同じようなレベルの審査に合格していることを意味します。
ペットフード先進国アメリカの基準をクリアしているということで購入者に安心感を与えるだけでなく、自社のキャットフードに対する自信を感じます。
動物性原材料が68.2%と高く、お肉やお魚がたっぷり使用されています。
お肉が使用されたキャットフードは匂いが強い傾向にありますが、こちらは和風の香りで匂いは弱めでした。
製造工場近くの金沢港で水揚げされた旬の魚を使用するなど、人間が食べられる品質のものを厳選しており、原材料の産地をすべて公開しています。
キャットフードは大粒小粒がミックスしていて、大粒だと2.5cmぐらいの長いものもあり、子猫や高齢猫は少々食べにくいかもしれません。
大きさのばらつきは、おいしさを最大限に活かすためにレガリエ独自の低音加熱製法によって作られているからとのことです。
カナガン|雑誌「ネコDK」キャットフード辛口採点簿で1位獲得!
カナガンは、イギリス発プレミアムキャットフードです。
全国でカナガンのテレビCMが放映されているのでご覧になったことがある人もいるのではないでしょうか。
カナガンを製造・販売しているイギリス本社のシンプリー社は、国際貿易で貢献したということで、エリザベス女王から表彰された実績がある会社です。
日本ではお魚が食べられていたことから猫のご飯もお魚になっていますが、猫はそもそも肉食なのです。
カナガンは肉食の猫のために作られたキャットフードで、チキンの含有率が60%以上と肉肉しく匂いが強いため猫の食欲をそそります。
我が家の猫にあげた時も反応が良く、食べ終わって空っぽになったお皿をずっとペロペロなめていたり、猫のテンションが明らかに違いました。
イギリスでのリピート率は80%と高く、多くの猫ちゃんが満足していることがうかがえます。
カナガンから、歯石・プラークに関する特許取得成分が配合された「カナガンデンタルキャットフード」が新登場したので、あわせてチェックしてみて下さい。
カリカリの大きさは直径1cmぐらいです。
ニオイは強く食欲をそそるため猫のテンションがUPしますよ。
カナガンは公式サイトから定期コースで注文すると1点からでも10%オフになる特典があります。
定期便は毎月購入する必要はなく、配送周期や個数を選べたり、いつでも休止することができて自分のペースで注文できます。
シンプリー|サーモン・ニシン・マスなどお魚たっぷり73%!
シンプリーもイギリス生まれのキャットフードです。
サーモン・ニシン・マスなどの魚が73%使用されたキャットフードで日本の猫ちゃんに馴染みやすいのが特徴です。
海外ブランドでお魚メインのキャットフードを探しているならシンプリーがオススメです。
動物栄養学者と共同開発された商品なので、猫に必要なタンパク質がたっぷりなキャットフードに仕上がっています。
これほどたっぷりお魚が含まれたキャットフードは国産ではあまり見かけないですね。
ニオイはいわゆるキャットフードのニオイとは少し違っていて、日本人に馴染みのある醤油・砂糖・みりんで味付けされた干物のような芳ばしい香りで、和食に近く不思議な感じがしました。
大きさは直径1cmぐらいの丸いキャットフードです。
程よい厚みのある丸いキャットフードです。
ジャガー|贅沢レシピの高級キャットフード!
ジャガーは、イギリス エッセンシャルフーズ社の高級キャットフード です。
チキンや鴨肉、サーモンやマスなど動物性タンパク質が80%以上と非常に高く肉肉しいキャットフードに仕上がっています。
鴨肉は独特のニオイがあるので猫ちゃんの食欲をそそります。
人間も食べられるヒューマングレードの食材や、お肉とお魚をふんだんに使った贅沢レシピで、健康だけでなく美味しさも追求した特別感のあるフードを求めている人に向いています。
大きさは直径1.2cmぐらいで、ドーナツのように中心が開いた丸い形をしています。
お肉たっぷり使用されているのでニオイは強めです。
アーテミス|米国政府3機関のルールを厳守したフード
アーテミスは、アメリカ生まれのプレミアムキャットフードです。
米国の政府機関(USDA・AAFCO・FDA)によるルールを厳守し、人間が食べられる食材が使用されています。
アーテミスのドッグフードは、ロサンゼルス警察を始め全米各地の警察犬や軍用犬の指定食にもなっており、信頼と安心のおけるフードだということが分かります。
幼猫・成猫・妊娠期・授乳期・全年齢対応になっているので、ずっと食べ続けることができます。
キャットフードは直径0.8cmぐらいです。
形は丸く円柱のようになっているので少し厚みがあります。
キャットフードのニオイは強くありません。
ニオイが弱いキャットフード を求めている飼い主さんにもオススメです。
ナチュラルバランス|日本にあわせたオリジナルレシピ
ナチュラルバランスは、アメリカ発のキャットフードで、カリフォルニアK-9アカデミー、動物栄養博士(元AAFCOの検査官)、獣医博士などの専門家によって開発されたキャットフードです。
こちらもAAFCOが定める栄養基準値を全てクリアしているので、使用されている食材は安心感がありますね。
一般的な海外メーカーのキャットフードは現地で販売されているものを輸入していることが多いですが、ナチュラルバランスはアメリカと同じものが販売されているのではなく、日本の季節や風土に合わせてアレンジされています。
大きさは直径0.8cmぐらいの円柱のような丸いキャットフード です。
キャットフードのニオイは割としっかりめでした。
年齢別のキャットフードにした方がいいのか?
キャットフードによっては年齢別になっている商品がありますよね。
猫ちゃんが気に入って食べていたキャットフードを変えてしまうことで、お気に入りだったキャットフードから好みではないものに変わると食べなくなったりします。
猫ちゃんにあったフードが見つからずキャットフード難民になってしまうことも。
また、多頭飼いしている場合は、それぞれの年齢にあったキャットフードをあげるのが大変なこともあると思います。
それぞれの猫に違うキャットフードを与えた場合、猫が自分の餌を食べずに別の猫の餌を食べてしまうことがあります。
以前、ご紹介した「ネコの気持ちがわかる89の秘訣」では、キャットフードに「〜歳からの」「シニアネコ用」「高齢ネコ用」などの表示に特別な規定はないと書いてありました。
「〜歳からの」というのにとらわれず、成分や原材料名、代謝エネルギーなどを確認して、自分の猫にあったフードを選ぶことが大切とのことでした。
全年齢食べられるキャットフードは、猫ちゃんが好きなフードをずっと食べることができたり、多頭飼いの場合は同じキャットフードを食べるので、猫ちゃんも人間も落ち着いていられるというメリットがあります。
「ネコの気持ちがわかる89の秘訣」を読んでみた。フード選びから付き合い方までよく分かる良書!